子どもが不登校になったとき、
「どうすれば学校に戻れるのか」と悩んでいませんか?
ネットで検索したり、本を読んだり、
できることは全部やってみたけれど、うまくいかない。
「もう何をしたらいいのかわからない」
そんなふうに感じている方も多いと思います。
でも実は、不登校の回復を早めるために大切なのは
「何かをすること」ではなく「やらないこと」なんです。
不登校の親が感じる不安は、あなただけじゃない
「このままずっと学校に行けなかったらどうしよう」
「将来、大丈夫なのかな」
そう思ってしまうのは、とても自然なことです。
多くの親御さんが、同じように悩み、同じように不安を抱えています。
でも、親の不安が強くなるほど、知らないうちに子どもを追い込んでしまうことがあります。
あるお母さんの気づき
あるお母さんは、子どもが学校に行けなくなったとき、
「なんとかしなきゃ」と必死でした。
無理に学校に連れて行こうとしたこともありました。
でもその結果、子どもはどんどん元気をなくし、体調も崩れていったそうです。
やっと気づいたのは、
「学校に行かせること」ばかり考えていたけれど、
本当に大切なのは「子どもが安心できること」だった
そこから、そのお母さんは「やること」ではなく「やめること」を増やしていきました。
不登校初期にやらない方がいいこと3つ
ここがとても大切なポイントです。
①「学校に行かせなきゃ」と必死になること
「学校に行かない=よくないこと」と思っていると、
子どもは無意識に
「自分はダメなんだ」
「親を困らせている」
と感じてしまいます。
その結果、さらに自信をなくし、動けなくなってしまいます。
②「子育てのせいかもしれない」と親が自分を責めること
「私の子育てのせいかもしれない」
「わたしが母親じゃなければよかったのかも」
と自分を責めてしまう方が本当に多いです。
でも、これは違います。
③焦って解決しようとすること
「早くなんとかしなきゃ」
「このままじゃ遅れてしまう」
親が焦って動くほど、
子どもにとってはプレッシャーになります。
結果として、
- エネルギーがたまらない
- 動き出せない
- 状態が長引く
という悪循環に入ってしまうことがあります。
実は「親の安心」が子どもに伝わっている
ここで大切な視点があります。
ポジティブ心理学の研究では、人はネガティブに偏りやすい(ネガティビティ・バイアス)
意識的にポジティブを見つけることで幸福度が上がるとされています。
親の幸福度や心の安定は、子どもの幸福度に大きく影響することがわかっています。
親が不安でいっぱいのとき、その空気は言葉にしなくても子どもに伝わり、
逆に、幸福度が高く精神的にも安定している親の状態は、子どもにとって「安全な場所」になります。
子どもは、親が笑顔で、幸せでいてくれることを無条件に望んでいます。親を悲しませる自分を否定するようになります。
つまり、子どもを変えようとする前に、親自身の幸福度を高めることが、とても大切なんです。
具体的には、「1日3つ良かったことを書く」習慣から始めてみてください。
子どもが動き出す鍵は「自分で選ぶこと」
もう一つ、大切な考え方があります。
心理学の「自己決定理論」では、人は自分で選んでいる感覚が満たされると、内側からやる気が生まれると言われています。
つまり、親が決めるよりも、子ども自身が選ぶことが回復の力になるということ。
親が先回りして用意した選択肢では、本当に意味で子ども自身が選んだことにはなりません。
子どもが自分で動き出すのを、焦らず待ちましょう。
では、何をすればいいのか?
▶ 子どもをよく観察すること
・どんなときに安心しているのか
・どんなときに笑顔になるのか
・何が好きで、何が嫌いなのか
・何を求めているのか
これを「評価せずに」見ていくことです。
子どもの取扱説明書を作るような気持ちで観察・記録してみましょう。
必ず役に立ちます!
「学校に戻る」だけがゴールじゃなくていい
今は、価値観も生き方も多様な時代です。いろいろな選択肢があります。
「学校に戻ること」だけが正解ではありません。
文部科学省も、「不登校は問題行動ではない」とはっきり言っています。
文部科学大臣だって、「自分を大切にすることが、一番大切」
「学校に行くことが苦しくなったときにも、教室以外でも安心して勉強できるように文部科学省も頑張っている」と述べています。
文部科学大臣メッセージ~児童生徒のみなさんへ~
https://www.mext.go.jp/content/20241121-mxt_jidou01-000038856_1.pdf
文部科学大臣は、保護者に向けて「いのちより大切なものはありません。」「学校に行けない子供たちを支えているご家族もお支えできるよう頑張ります。」とも述べています。
文部科学大臣メッセージ~保護者の皆さまへ~
https://www.mext.go.jp/content/20241121-mxt_jidou01-000038856_2.pdf
不登校の回復に必要なのは「安心」
お子さんが2,3歳のころは、「自分で!」と言っていろいろなことに挑戦していませんでしたか?
子どもは本来、学びたい・成長したい・自分らしく生きたい、という力を持っています。
でも、エネルギーが下がっているときは、その力が発揮できません。
だからこそ大切なのは、安心できる環境を整えること
安心のコップがいっぱいになると、子どもは自分のタイミングで少しずつ動き出します。
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